製造禁止!?「赤チン」が薬局から姿を消したワケ。

赤チンのイラスト ニュース関連

昔、ケガをするとお母さんやおばあちゃんが当たり前につけてくれた赤チン。

赤チンをつけていればケガは治る。
しかし数日間、患部は赤いままでした。

そのお陰で悪化することもなく、いつの間にか治っていましたよね。

でも、いつからか…
昭和では当たり前だった赤チンも見なくなりました。

色んな消毒液が出始めたからかもしれません。
若い方は、赤チンを知らない人も多いのではないでしょうか?

そんな赤チンの正体と、姿を消したワケをご紹介します。

なぜ赤チンが消えるのか?原因は成分の水銀にあった!!

水銀を使った体温計

赤チンとは「マーキュロクロム液」という水溶液です。
塗ると赤くなる事から「赤チン」と言われています。

患部に塗布すると殺菌・消毒効果があり、局所刺激性が少ない為、家庭の常備薬として愛用されていました。
しかし、1973年頃から製造中に水銀が発生する!という事で製造が中止されました。

ですが、愛用者の声が多くあり、海外から原料を輸入することで製造され続けてきました。
(輸入は禁止されていない。)

水銀とは、鉄や金銀などと同じ金属なんですが、水銀蒸気によって毒性を発揮し、
高温になると更に危険性が高くなります。

環境中に放出された水銀が水中に達すると、メチル水銀となり、魚が水からメチル水銀を取り込み、
その魚を食べた動物に毒性症状が現れてしまうんです。

メチル水銀中毒症=あの有名な「水俣病」といわれています。

このことからもわかる様に、環境問題が大きく関わっており、
2016年の「水銀による環境汚染の防止に関する法律」によって、
赤チンは2020年に製造禁止になる事が決定しました。

また、生活に必要な蛍光灯やボタン電池、今はあまり見ないですが、水銀の体温計等に使用されています。
このような物も、今後水銀が使われていない物に変えていきましょうと言われています。

赤チンの製造過程において水銀が発生しますが、赤チン自体には毒性はないんです。
なので赤チンがなくなるのは残念…と肩を落とされている方も多いんですね。

もうここだけ!!赤チンを製造し続けている会社。

消毒液のついた服

赤チンは世界中で愛用されており、常備薬として欠かせないものでした。
しかし、1998年からアメリカ国内での流通が停止し、各国でも徐々に販売が停止されていきました。

日本では小堺製薬が製造を中止し、現在は三栄製薬のみ製造されています。

赤チンファンもいる事から、原料がある間は製造を続ける事が決まり、
2020年12月末まで販売すると発表がありました。

三栄製薬(1953年創業創業)が製造しているマーキュロクロム液は「サンエイ‐S]という商品名で、
今までに数回パッケージが変わっています。

まだ発売しているので、赤チンファンの方は購入しておいてもいいかもしれません。
インターネットにても購入が可能ですよ。

スポンサーリンク

赤チン類似品!?

 救急用品

赤チンは塗ると赤くなりますが、塗ると茶色になる商品もあるんです!
その名は、ヨウ素を含んだ消毒薬、ヨーチン(ヨードチンキ)という商品です。

小学校の保健室にもあったような…

こちらも昔から定番の常備薬なんですが、赤チンと同じく殺菌・消毒効果があります。
ヨーチンは製造継続されていますよ。

独特な匂いがありますが、あの匂いが少し癖になる!って方もいるのではないでしょうか?
こちらも昭和を感じる、懐かしい薬品となっています。

最後に

赤チンと水銀についてお伝えしましたが、知っていただけたでしょうか?
または懐かしく感じてもらえたでしょうか?

私もつい最近、知り合いの指先が赤くなっているのを見て「あ!赤チン!」と思い出したところでした。

マキロンが出始めた為、無色透明の消毒液が当たり前になっている今。
忘れかけていた色付き消毒液。
お世話になった消毒液。

ロングセラー常備薬の赤チンのお話でした。

スポンサーリンク