日本の山と言えば、誰しもが一番先に思い浮かべるのは富士山かと思います。
登山が趣味の方は、毎年富士山の山開きの発表を待ち望んでいるのではないでしょうか。
山開きはニュースでも取り上げられますが、山開き前にも登山はできるのか、
気になる方もなかにはいらっしゃるかもしれません。
今回は、富士山の山開きについて、いろいろと調べてまいりました!
ぜひ、参考にしてみてください。
富士山の山開きはいつまで?タイミングに要注意!!
はじめに、みなさまは山開きの意味をご存知ですか?
山開きとは、「その年に初めて登山や入山が許されること」です。
日本では、昔から「山は神様がいらっしゃる神聖な場所」と考えられてきました。
「霊山」や「山岳信仰」などといった言葉を耳にしたことはあるでしょうか。
霊山は「神様や仏様を祀る山」、
山岳信仰とは、「山そのものを信仰対象にする」ということです。
そういった場所ですので、入山を許可されていたのは徳の高い僧侶や、修行者のみだったのです。
ですが、江戸時代中期に、一般人でもお参りができるよう、夏の一定期間のみ入山することが可能になりました。
そこから、安全を祈願し、登山開始を祝う「山開き」が開始されたのです。
ちなみに、富士山の山開きは、富士浅間神社で行われる「宗教儀式」となっております。
基本知識をお伝えしたところで、ここからは2019年の山開きはいつなのか?
というお話に移っていきましょう。
山開きの開始日は、登山道によって変わってきます。
山梨県側の吉田ルートは、7月1日(月曜日)深夜0時から。
静岡県側の富士宮ルート・御殿場ルート・須走ルートはいずれも同様で、
7月10日(水曜日)朝9時から、となっています。
閉山日は全てのルート共通で、9月10日(火曜日)です。
開始の日取りが日付・時間ともに変わってきますので、
間違いのないよう、登るルートをあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
「山開き期間は混雑するだろうし、できればその前に登りたい」
「山開きの前には登山はできないのか?」と考える方もいらっしゃるかと思います。
結論から言うと、登ることは可能です。
ですが、山開き前に登山しようとすると、道がちゃんと整備されていなかったり、
山小屋がしまっている、などといったリスクがあります。
そのため、できれば山開き期間中に行かれるほうが、なにかと無難かと思います。
目白押し!!富士山の山開き前後で開催されるイベントを紹介!!
さて、前述で富士山の山開きは「富士浅間神社での宗教儀式」とお伝えしました。
神社での宗教儀式、と聞いて思い浮かべるものはありますか?
そう、「お祭り」です!
富士山の山開きに際しても、お祭りのようなイベントがあることをご存知でしょうか?
ここからは、富士山の山開きにあわせたイベントをいくつかご紹介していきたいと思います。
まずは富士浅間神社でのイベントです。
7月7日から15日までの間、
かみ灯り・宮あかりの中で日本舞踊が奉納されたり、本殿や楼門がライトアップされます。
7月10日、午前9時からは開山祭が行われます。
こちらは富士山の山開きにあたって、安全を祈願するお祭りです。
山岳救助隊の出発式、日英親善交流会、献茶式、かみ灯りコンテスト、ミス富士山コンテスト、手筒花火の奉納などがあります。
7月14日には雅楽・舞楽の奉納があります。
8月には富士山御神火まつりというものがあります。
8月4日には御神火が点火された神輿が富士宮市を練り歩きます。
8月5日には富士宮市で市民約6000人が参加する、宮おどり大会というものが行われます。
その他、河口湖では7月6日20時~20時30分の間、山開きを記念して花火大会が催されます。
山開きの前日、6月30日には前夜祭と称して、金鳥居公園から富士浅間神社まで、市民も参加するパレードが行われます。
山中湖では8月1日、河口湖では8月5日、花火大会が催されます。
夏の風物詩の大輪の花火を、富士山登山後に楽しむのもよいですね。
ほかにもたくさんのイベントが開催されますので、気になる方は調べてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
富士山の山開きや、それに合わせて開催されるイベントをご紹介しました。
登山する前後にも楽しめるようなイベントもたくさんありますので、
イベントに合わせて登山日を決めても楽しいかもしれませんね。
期間や規律を守って、楽しい富士登山を体験してくださいね!