お盆が終わり、やれやれと思っているまもなく、9月には秋の彼岸がやってきます。
49日を過ぎ、初めてのお盆や彼岸を「初盆」・「初彼岸(春と秋それぞれ)」といい、
大事にしている地域もあります。
親しい人が亡くなったとき、すぐ知ることが出来たらいいのですが、
残された家族が関係を知らないばかりに、知らせが漏れてしまうこともあります。
「そんな時にはお線香を送ってみませんか?」
テレビCMやラジオCMで耳にする言葉です。
といわれても、線香にも色々あるし…
何で線香なの?と悩みをお持ちの方に、
贈答線香ってなに?どんなものを送ったらいいの?という疑問にお答えしたいと思います。
知ってる?お線香をお供えする意味とは?
お寺で、お墓で、仏壇で…と、お線香は仏様に関係する所でよく出てきます。
線香は煙が出て、香りがつよいものも多く、
「お葬式か法事帰りかな?」とすれ違っただけでも分かることがあります。
私が育った所では、お寺と家の結びつきが強く、お坊さん(おっさん。オッサンとは違うんですよ)から
「仏さんの食べ物は香だから、お線香を焚くんだよ」と何度も教えられました。
宗派によって違うと思いますが、香りがつよい線香が良い線香というお寺もあるようです。
線香には白檀(びゃくだん)の香り以外にも、紅茶の香りやコーヒーの香り、
アロマの香りがするものもあるので、お供えする場所や、お供えとして贈る相手に合わせて選んでくださいね。
いくらぐらい?お線香をお供えにする場合の金額相場は?
お線香をお供えする意味は分かったよ。
じゃあどれくらいの額の商品を送ったらいいの?と気になる人もいるでしょう。
亡くなったと知らせを受けたら、ショックとともに、早くお供えをしなけれはと焦るでしょうが、
まずは落ち着いてください。
「お金をお供えとして贈る」
「お菓子を送る」
この辺りはあまり問題になりませんが、お線香を送る場合には注意点があります。
まずは、亡くなった方がどの宗派でお葬式をされたかを知っていますか?
一番にそこを調べてくださいね。
キリスト教や神道では、お線香を使いません。
そういうお宅に線香を送ると、頂いた方は困ります。
まず、お線香を使う宗派だと確認してから、お線香を買いに走りましょう。
お店で売っている線香は、束にしてあるものが多いと思いますが、
贈答用の物はバラで、箱に入ったものが売られています。
金額は、2000円から20万円まであると聞きますが、
贈答として扱われるお線香の相場は、5000円から9000円が一般的なようです。
また、室内でお線香をお供えするのに、香りが少ないものも出ています。
燃焼時間が長いと火事の心配が…という方もおられるでしょう。
お線香には、ミニ(9㎝)、短寸(14㎝)、中寸(16㎝)があり、
それぞれの燃焼時間が、ミニ約15分、短寸約30分、中寸約40分となっているので、
お住いの状況に応じて送られると喜ばれると思います。
私が喜ばれたお線香。叱られたお線香。
私がお線香をお供えし喜ばれたのが、仕事でお世話になった先輩に送った、コーヒーの香りのお線香です。
亡くなった方とは親しかったのですが、お知らせを頂いたのが喪中はがきで、お礼を伝えたいという思いがあり、
販売し始めの頃だったと思いますが、コーヒーの香りがするお線香を送りました。
なぜコーヒーかというと、その方がコーヒー好きだったからです。
奥様は、「香りで主人を思い出し嬉しいんです。」といってくださいました。
叱られたお線香はというと、舅が亡くなったとき、初彼岸で供えたお線香です。
嫁として良い恰好をしたかったので奮発し、ちょっと高めのを送ったのですが、姑に、
「私が死んだ時もあるくらいお線香は頂いてるから、こんなの要らないのに。お金の使い方しらないのね。」
と言われました。
さすがにショックでしたが、姑のいう事も一理あるのです。
お線香をお供えにされる方も沢山おられます。
聞きにくい相手の時もあるでしょうが、勇気を出して聞けるなら、
「お線香をお供えしたいのですが…」とたずねてみたらいいと思います。
この一言があると、私のようにガチョーンとなることもないですよ。
まとめ
参考にしていただけましたか?
せっかくの貴方の気持ちが、亡くなった人はもちろんですが、
ご家族の皆さんにも伝わるような、お供えが出来たらいいですね。